１７７５年、英国ロンドンにて、床屋の子供として生まれました。ロイヤル・アート・スクールに１４歳の時に入学し、若いときから風景画家としての頭角をあらわしました。

　ターナーの作品の特徴は、そのダイナミックな表現にあります。
　彼は美しい風景を求めて、イギリス国内に留まらず、フランス、イタリア、スイスなどの各地を旅した。実際、その場所を自分の眼で確かめる事が、彼の作風を、より臨場感のあるものへとしていきました。彼の旅は、当時としては珍しい北欧にまで及んでいます。

　３１歳より版画作品に着手し、他の彫り師に指導する立場にもあった。ターナーの版画作品は、彼の監修の元に全て作られています。
　１８０７−３７年はロイヤル・アカデミーの教授として就任しています。１８５１年に、ロンドンで亡くなる迄、精力的に活動を続け、１９世紀を代表する画家の一人となりました。