美しく優しいケイト・グリーナウェイのアートは、ヴィクトリアンのチルドレン・アートの女王と呼んでも差し支えないでしょう。彼女の描く帽子をかぶった子供たちのファッションはアメリカや英国で流行にさえなりました。
　彼女は1846年、ウッド・エングレーヴァー（木版彫師）ジョン・グリーナウェイの娘として生まれました。スレード・スクールで学び、21歳のときウィリアム・キングストンのチルドレン・ブックのフロント頁でデビューしました。
　彼女の花やガーデンに対する愛情は、彼女の作品の所々の表されています。その作品は、花がふんだんにちりばめられています。そしてまた、絵とともにそれに付随するポエムも書きました。

　彼女の成功はイギリスのみに留まらず、アメリカのコレクターに買い占められるほどにまでなります。また、当時はグリーナウェイの作品を元にしたグリーディングカードや壁紙、ファッションまでも作られました。

　ケイトは1901年に亡くなりましたが、その名は現在でもケイト・グリーナウェイ賞（毎年優秀な絵本作家を一名選出し、世界で一番栄誉とされる）という形で残っています。